インタビュー

Vo.ツカサ(以下:司)「え?コメントくれって?」

岩本輝美 (以下:輝)「はい。是非。」

司「やだね(藤木くん風)」

  -お互い視線を合わせる事なく、1分間の沈黙-

司「輝美さん、「野生の王国」って番組覚えてる?僕達が小学生くらいの頃にやってた。」

輝「はい、覚えてます。アマゾンのジャングルやらアフリカのサバンナやらの動物を紹介する番組ですよね。」

司「そうそう。例えばライオンがインパラとかシマウマとかを追っかけて、その内の一頭を捕らえてガーッと喰いまくるシーンとか、よくあったよね。」

輝「早く逃げぇー、早く逃げぇーって思わず声が出ちゃうんですよね、あのシーン♪」

司「うちの婆ちゃんもよく叫んでたよ、まで浮かべて(冷笑)」

輝「・・・・・」

  -1分間の沈黙。-

輝「・・・で、その事とと何が関係があるのでしょうか?小生には解りません。」

司「あの番組見て、行ってみたいなーなんて思ったのよ。あの番組に限らず、宇宙に関するTVなんか見ても同じ気持ちやった。」

輝「 そうか、現地に行って、生の風景を楽しみたいと♪」

司「いや、ちょっと違う。本当にあんな風景があるのか確かめたくて。もしなら大変やし、それはそれで面白いでしょ。」

輝「え?」

司「もしかして本当の野生のライオンはシマウマに喰われてたりするんじゃないかと。まぁでも、松島智子喰うぐらいだから、実際も肉食獣なんやろうけどね(笑)。でも宇宙に関しては、未だに疑問符ばかりなんよね。TVとかでは、宇宙の仕組みはこーです、なんて、いかにも自分が行ったような自信満々の解説やろ?」

輝「でも、実際行った人もいるじゃないですか?古くはガガーリンとか、最近では毛利さんとか。」

司「あの人達が嘘ついてたらどーするよ?嘘とまではいかんでもあの人達も含めて全人類騙されてたら。宇宙に関する方程式なんかも全部嘘で、実際、木星土星ドリフがコントで使うセットのもっと巧妙なヤツだったり、月の裏側にはもう公営のギャンブル場があったりしたら・・・。
そーやって考えると、なんだかワクワクするね。」

輝「しますかね・・・・。」

司「要するに、周りの情報を鵜呑みにしちゃいけません。疑問興味を持ったら、自分で確かめに行きましょう。きっと新しい発見や面白い事がたくさんあるはずだ、って事。楽勝教の未来法典の中にも"真実はおのれの体で確かめ、それをおのれで楽しむべし“、とあるでしょ?
嘘とロケット・ビスケット“はそんな教えを説いたね。恋愛に関してもコレと同じで・・・。」

 -Vo.ツカサが腰を動かすジェスチャーを交えながら、約1時間の恋愛講座が始まったので、略しました。-


-「カーテン・コール」について-

輝「次に"カーテン・コール“についてですが、以前、と言っても10年も前ですが、某地方CMのCMソングとして人気を得て、その企業からCDも出されましたよね?あの"カーテン・コール"とは同じものなのか、違うものなのかをまずお聞かせ願います。」

司「ちなみにあのCMも、CDも僕には一銭も入ってこなかったのは何故なんやろうね。ま、ええか。曲自体は同じくして、全く違うものよ、前の"カーテン・コール"とは。」

輝「以前のは、キーがFだったのに対し、今回はEになってますが、これは"もう高音部分が出せるほど、若くない“、と受け止めていいのですか?(冷笑)」

司「失敬な!Fでも唄えるわ!この曲を作った20代前半の時の自分と、今現在の自分とでは、恋愛で体験する喜び悲しみ受け止め方が違うわけやし、せっかく録り直しするんやから、新しい"カーテン・コール“を聴いてくれる人達には、いろんな受け止め方をして欲しいのね。昔のヴァージョンを聴いてくれた人にも、この曲に新しく出逢った人にも、何かを感じて欲しいやんか。その為に、一番みんなに伝えられるであろうキーがEだっただけ。でも、よく聴いてみぃ。後半はFになってるから(笑)。」


-「イルカの居る場所・居ない場所」について-

輝「最後に"イルカの居る場所・居ない場所“についてですが、このタイトルの意味は?」

司「読んだまま。もっと簡単に言うなれば、"定時お迎え組居残り組“。」

輝「さらに難解になったように思えるのは、小生だけでしょうか・・・。」

司「保育園で、僕は居残り組やったのよ。朝から同じ場所で一緒に遊んでた友達が、一人、また一人と消えてくわけよ。なんか知らんけど、すっごい寂しいわけ。それは、自分のお迎えが来ない事への寂しさとかじゃなくて、さっきまで同じ場所で同じ遊びをして笑ってた友達が、お父さん、お母さんのお迎えが来た途端、さっきまでの笑顔は何だったの?って思えてしまう程の自分らしい笑顔でダッシュしていくのね。
なかには、その後の習い事とか塾へ行くのが嫌で、ピアノの裏に隠れてなかなか出て来んかった友達もおったけど(笑)。

でも、ほとんどの子は、この後の事とか、今日一日の出来事とかを楽しそうに自分の親と話したりしながら、それぞれ消えていった。僕はそいつらを見送った後、さっきの遊びの続きをするんやけど、なんか寂しいわけよ。」

輝「その寂しさはなんとなく解りますが、このとどういう関係が?」

司「本来自分が居る場所、自分らしくいられる場所って、そうたくさん有るわけでもないでしょ?それを探し求める途中のプロセスで、出逢って、友達になったり、をしたり、同じをみたり、共に同じ時間を同じ場所で過ごすわけでしょ?
でも、その時間は永遠じゃなくて、限りがある。最後には必ず別れがある。いろんな別れが。

別れがあるのに僕らは同じ積み木を組んでいるのか、別れがあるからこそ組んでいるのか、果たして一緒に組んだその積み木自体、正しいのか、間違いなのか、そんな事、神様にもジャッジ出来ないやろ?積み木を組んでる最中は実際、楽しかったわけやし。

のこしてゆく者もつらいやろうけど、のこされた者はもっとつらい。とりあえずは、一緒に居たその場所で前者を見送らないかん。どうせ見送るなら、去ってゆくその人の幸せを願おう、と。って言うか、願う事ぐらいしか出来ないでしょ(笑)。
後ろから石投げるわけにもいかんし(真顔)。」

輝「あいかわらず、一言多いですね。」

司「僕らはその限りある寿命の中で、そんな出逢い別れを日々繰り返してるわけやん。友達にしても、恋人にしても、夫婦にしても、24時間、365日、一緒にいるわけやない。一日、一時間、一分、一秒の中の出逢いと別れの繰り返しが積み重なってるだけでしかない。
次また絶対会える保証は何もないのに、"またね" と言ったりするでしょ?絶対会える保証が無いからこそ、そんな約束をして自分を落ち着かせているのかもしれんし。要するに、一期一会は大切に、って事。未来法典の一番最初のページにも書いてあります。」

輝「前置きの長いご説明、ありがとうございます。で、タイトルに何故"イルカ"と?」

司「ん?イルカが好きだから。それだけ。」

輝「・・・・どうもありがとうございました。次回のLive、楽しみにしています。」

司「次回、会えたらね(藤木くん風)」

無駄に明るい自閉症ツカサ氏率いるHenssimoのファーストマキシシングル好評発売中!!_________以上、岩本輝美でした。